Quena

ケーナ

ケーナ

アンデスの楽器を代表するケーナは、世界中に知られているたて笛です。
ビエントスとは「風」を意味し、ケーナやサンポーニャなどの笛類をこう呼びます。
ケーナの歴史は古く、神秘的な伝説やロマンティックな言い伝えに彩られています。
伝統的なものはカーニャ(芦類の植物)やバンブーに7つの穴を開けただけの尺八タイプの素朴な笛で、
南アメリカの多くの音楽家によって数々のケーナの名曲が作られています。
現在増えているのは豊かな音量と安定した音色の木管で、カーニャ材が減少していることも影響しています。
取り揃えているケーナは、ボリビアを代表する数人のケーナ奏者に特注し、
吟味された材料で製作されたプロ仕様の高級ケーナです。
1音低いケーナ、4度低いケナーチョも取り揃えています。

◎製作者順 (サイズと価格は写真をご覧ください。)
※お買い上げの方にはアワイヨまたは無地布ケースをお付けします。

●アハユ(Ajayu)

音楽家、管及び打楽器の製作家、さらにはボリビアの伝統舞踊の研究家でもある。
1974年『ロス・アハユス』を結成し音楽家としての道を歩み始め、
78年には『グルーポ・コカ』の結成に参加。
現在に至るまでボリビア国内のみならず、世界各地で活躍を続ける。
彼の演奏スタイルはコンフントの屋台骨のような存在で、
他のグループ、ソリストたちからのレコーディングも多数行なっている。
製作家としては77年にキャリアをスタートさせる。
プロからも定評があるAJAYU製作のケーナは、『アワティーニャス』『ハチャ・マリュク』の演奏家たちも愛用している。
1989年『ボリビア・インディア舞踊団』と共に来日。

:日本の皆さまへ:
『長年にわたり、音楽家として、そして製作家としての私に、
多大なるご理解とご支援を頂いている日本のみなさんに心より感謝いたします。
日本の多くの方々が、ボリビアのフォルクローレを、特にその中でも、
伝統的な管楽器・ケーナを好んでくださっていることに大きな喜びを感じるとともに、
40年近くにわたって、日本に私の作品を提供し続けられている事を誇りに思います。
今後ともAjayuの署名で、良い楽器をお届けできるよう精進いたします。
〝私の仕事を長年にわたり支えて来て下さったミノル・フクオカさんに感謝の意をこめて…〟』

【line up】
□ケーナ:G調 竹製、木製/F調 竹製   □ケナーチョ(低音管):竹製
【ケーナの特徴】
アハユの製作する楽器は、アンデス農村のアウトクトナ音楽や、
フォルクローレの先人たちの足跡に深い敬意を持ち、
『伝統の響き』をとても大切にしています。
『ロス・アハユス』や『グルーポ・コカ』に聴く、自身の魅力的な演奏と同じく、
どちらかと言えば控えめでありながら、芯のある「これぞボリビアのケーナ」という深い音楽表現が可能な楽器です。
演奏者の個性がよりはっきりと現れるケーナだともいえます。

●ルーチョ・カブール(Lucho Cavour)

1969年より、ケーナ奏者及びケーナ製作者として活躍。
演奏家としては、4オクターブの音域を使った演奏法を編み出し、
ボリビアの現代ケーナ奏法を確立したひとり。数多くの録音を残している。
兄エルネスト・カブールとともに、ボリビア国内はもとより世界各国で活躍してきた。
ケーナ製作者としては、黒檀を使った木製ケーナを初めて開発。世界中に広まった。
日本では1980年に初ツアー。

:日本の皆さまへ:
『初めて日本に行った頃から、私は日本人に合ったケーナを作り、提供して来ました。
これは、私たちの音楽をこよなく愛し、私たちのような伝統的な楽器製作者のたちの仕事を尊重し、
長年にわたり普及し続けてくれた、親愛なるドン・ミノル(フクオカ)の要望に応えるためでもありました。
長年にわたり築かれたこの信頼関係は、今後(ドン・ミノルの)娘のエリ・フクオカさんと続いて行きます。』

【line up】
□ケーナ:G調 竹製、木製
【ケーナの特徴】
兄エルネストと共に『ネオ・フォルクローレ』というジャンルを築き上げたルーチョの演奏は、
世界中のケーナ奏者たちがお手本として来たもののひとつです。
つねに前人未到の試行錯誤を重ねてきた奏法とともに、彼の使うケーナも、
その時々の『名人級スタンダード』として多くの製作家に影響を与えて来ました。
吹きこなすにはある程度の力量が必要ですが、吹き込めば吹き込むほど、
その奥は深く、演奏家の表現を広げてくれる楽器です。

●マルセロ・ペーニャ(Marcelo Peña)

少年の頃より、ケーナ奏者として『ニナ・インティ』『ロス・ハイリータス』などのグループで、
ボリビア・フォルクローレの殿堂ペーニャ・ナイラ他に出演。
1977年『ホセ・ホセロ・マルセロ』を結成し活動。
音楽家としての確固たるポジションを得る。
ソロ活動や、数多くのグループに参加しながら、世界各国で活躍。
1993年『ルス・デル・アンデ』のメンバーとして初来日。
以来、日本にも多くのファンを持つ。
ケーナ製作家としては精度の高い工作に定評があり、
近年では、楽器の振動をよりピュアにするためにMARPELモデルを開発した。

:日本の皆さまへ:

【line up】
□ケーナ:G調 木製(MARPEL)   □ケナーチョ(低音管):竹製 

*オリジナル布ケース付
【ケーナの特徴】
初めての録音『ホセ・ホセロ・マルセロ』から最新の『ケーナとピアノ』に到るまで、
マルセロのケーナは一聴してすぐに分かる、独特な音色が魅力です。
楽器製作においても、極力演奏上の無理を排除して、自身の中に流れる音楽に没頭できる楽器を求めてきました。
よりピュアなケーナの音を求めた形が、MAPELモデルとなったのでしょう。
ケーナとしての魅力を強く維持しながらも、さまざまな音楽現場で活躍できる楽器です。

●アドリアン(Adrián)


音楽家一族に生まれ、幼少の頃よりたくさんの楽器や演奏に囲まれて育つ。
様々な楽器に親しむが、彼が自らの表現方法として選んだのはケーナであった。
ケーナ奏者として『ロス・トロバドーレス・デ・ボリビア』を皮切りに、
『アルティプラーノ』『ルミリャフタ』『カジャワヤ』などに参加。世界各国で活躍する。
日本にもたびたび訪れ、幅広い交友関係を持つ。
各種民俗楽器の製作家としても著名で、管楽器のみならず、
弦楽器にも工夫・改良を施したものを数多く発表している。
環境保護活動にも熱心で、つねに環境に優しい新しい素材、製法に研究を重ねていた。
2020年ロンドン滞在中にコロナウィルスに感染。
5月、多くの音楽家やファンに惜しまれつつ他界した。

【line up】 □ケーナ:G調 木製、牛骨製
【ケーナの特徴】
弦楽器などの製作も手がけていたアドリアンは、常に安定した演奏が可能なケーナを探求し続けていました。
彼自身が伝統的奏法のケーナ奏者でありながら、
『ルミリャクタ』や『アルティプラーノ』といった、
モダンな響きを求めるコンフントに在籍していた事と関係しているのかもしれません。
コンディションを選ばず、演奏家の要求に応えてくれるケーナです。
素材による音色の違いが、とてもはっきりしているのも特徴です。

*上記の製作者のもののほか、ガンボア楽器工房、Minoru Fukuoka(日本製)のケーナも数本あります。